<この記事を書いた人>
. お名前 :由美
. お住まい:東京都
. 性別 :女性
. 年齢 :30歳
友人の話しを断れず生命保険に加入
20代前半のときに、同じ年の友人(女性)から生命保険に加入してほしいとお願いされました。
その友人は新卒で保険会社に入社したものの、月のノルマが達成できず、私以外にも他の友人知人に生命保険への加入をお願いして回っていたようです。
高校からの長い付き合いのある友人だし助けたいという気持ちはありましたが、私も新卒で入社したばかりで、少ない給料した貰っていないので余裕がありません。
「お金がないから今のところ生命保険への加入は考えていない」と伝えると、「私があなたの分も保険代を支払うから名義だけ貸して」と頼まれました。
連日のように連絡をしてくるし、絶対に名義を貸すだけで私は1円も払わなくていいというので、仕方なく加入することに決めたのです。
名義だけ貸すはずが自腹で支払うことに
名義を貸して最初の半年くらいは友人が私の生命保険代を支払ってくれているようでした。
保険会社のセールスはこういうノルマもあるのか、大変だなと他人事のように考えていたのです。
でもあるとき友人が「もうお金がなくてあなたの分も支払うことができないから、半額もってほしい」と言ってきました。
確かそのときの生命保険代は月に6万かかるから、半額の3万円を毎月支払ってほしいと言われたのです。
その頃は保険について全く無知でしたから、パンフレットを見せられて説明してもらっても、それが高いのか安いのかわかりませんでした。
でも友人には熱心に「この保険は他社と比べて一番安いから!」と推され、渋々月に3万円を支払うことにしたのです。
支払い方法ですが、友人の口座に入金という形でした。
そこから友人がもう半額の3万円を足して私が加入している生命保険への支払いに充てるんだそうです。
「最初は全額支払うと言っていたのに」と不満がありましたが、友人から「○歳で何百万円もらえる貯蓄型保険だからすごくお得」と言われ納得してしまったんです。
保険を解約したら友人との関係も終わった
1年ほど支払いを続けていましたが、しがない新入社員の月3万円は結構大きいです。
「1人暮らしをしていて生活費もあるし、最初に聞いた話しとも全然違うから生命保険は解約したい」と友人に伝えました。
すると「今更そんなことを言うなんて」とすごい勢いで友人から怒られたのです。
でもこちらもお金のことなのでちゃんとしたいと思って友人に以前貰った、私が名義を貸して加入している生命保険会社のパンフレットを見て、相談窓口へ電話しました。
そこで色々調べてもらったところ、なんと私が加入しているらしいプランは月1万5千円の支払いが正しい金額だったのです。
つまり私は1万5千円余計に取られていたことになります。
友人を問い詰めると「あなたからもらった3万のうち残りの1万5千円は他の名義を借りた人の生命保険の支払いに充てていた」と言われました。
結局すぐ解約をして友人からも多く支払っていた分をひとまず返済してもらいましたが、そこで友人の縁も切れてしまいました。
新入社員の皆さんはこういった生命保険に加入してほしい、名義を貸してほしいというトラップに引っかかる可能性が多いと思います。
相手が会社の先輩でも、親友や恋人であっても、わけのわからないところに名義を貸してはいけません。
そして生命保険は慌てて入ることはせず、ゆっくり吟味してください。
どうしてもどの生命保険がいいかわからないときは両親に聞くか、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
「貯蓄が増えるから」「こちらで支払っておくから」の甘い言葉に騙されると、私のようにお金を取られる酷い目に遭ってしまうので注意です。